ルミナリエの
ふるさとを訪ねて

 南イタリア中心都市バーリから南東に約30キロ離れたカプルーソ。
 この町では毎年8月最終週に「井戸の聖母祭」と呼ばれる祭りが開かれる。約300年前の8月、この地の神父が病気になった時、夢に聖母マリアが現れ、「水のある場所にいきなさい」と告げた。翌朝、近くの井戸をのぞくと、聖母マリアが描かれたフレスコ画を見つけた。これを教会に安置すると神父の病気は全快した。この伝説を元に始まったのが井戸の聖母祭だという。
 光のアーチ、イタリアでは祭礼用の大規模な野外照明をルミナリエと呼んでいる。南イタリア各地では聖母マリアや町の守護聖人をたたえる祭りが8月から9月にかけ集中して行われ、ルミナリエは祭りを盛り上げる重要な役割を果たしている。キリスト教のお祭りだが、光がふんだんに使われるのは、ヨーロッパの原始農耕民が喜びの火として掲げたかがり火が起源ではないかともいわれている。

アユミギャラリー
2002年
夏の企画写真展
 

『彩』

生田 将人
Ikuta Masato

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