|
196405 日本中が東京オリンピックに湧く年の初夏。赤坂で、著名人の私的なパーティが数日間あった。頼まれてスナップを撮った。銀幕やブラウン管で見掛ける顔ばかりだった。カメラマンは私だけ。過日、片付けものをしていたら、スケッチブックに貼った写真が出てきた。黄ばんだものの数葉はあったが、変色は少ない。フィルムは行方不明。線香花火のような「一瞬の昔日」を見る思いで、見入った。亡くなられた人の多さが、老いた自分に比例する。特別な意識もなく記録し、記憶された37年前の、青春時代に会った「人々」。 『ヒト』 宮本 和義 |
|
|||||