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1)心にのこる原風景
子供の頃、一番印象に残っている体験といえば、山や川の大自然の中で遊んだことが思い浮かぶが、中でも雪にかかわる思い出が特に印象に残っている。町は山のふもとにあり、雪の多い年で、1m以上積もることもめずらしくなかった。朝、玄関から前面道路までの雪どかしをしたり、雪を踏み固めて、あちこちに道をつくって遊んだりした。中でも一番の思い出は、天気のよい日の朝、放射冷却により、田んぼに積もった雪の表面が凍結し、上に人が乗っても沈んでいかないくらい硬くなっており、いつも通る小学校までの通学路から外れ、延々とつづく田んぼの上を横切って登校したことである。一面、点在する民家以外は視界を遮るものがまったく、静まり返った銀世界となる。通常とは全く違う風景の中を、雪の表面を歩くという非日常的な行為を通しての体験は、創造力を刺激し、とても心に残る経験であった。
2)自然の中での体験
まちの周囲には自然があふれ、川で魚を取ったり、田んぼで野球をしたり、神社や、近くのお屋敷でかくれんぼをしたりして遊んだことが思い出される。都会(人工的な環境)からは全く切り離され、それを当然のこととして育ったことは、今振り返ると非常に貴重な体験であったと思う。特に魚釣りには夢中になり、隣町の渓流に毎週のように通っていた。雄大な自然の中で糸を垂れ、魚が餌に食いつく感触が棹に伝わってくるのがたまらなかった。自然の中で夢中になって遊び、その中で育まれた感性はかけがえのないものであったと思う。
まちには本屋や大型スーパーがあるくらいで、特に刺激となるようなものはなかった。その分、周囲の自然とその季節ごとの変化を十分に感じられたのだと思う。
3)その場所で育まれた感性
もし、井波町で暮らした経験がなかったら、今の自分の感性や、ものの考え方は育まれなかったと思う。そういう意味で、かけがえのない貴重な体験であったと思う。自然の中で遊び、ゆるやかな時間の中で暮らした日々。都会の人ごみや、あふれる情報の中で暮らしていたなら、今のような自己は育まれなかったと思う。そういう意味で幼少期の体験は重要なものだと思う。
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