実験住宅のエスキスから完成まで

埼玉県吉川市・モデルハウス棟新築工事

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第6案で合意

基本プランを決定し実務協議へ

 10月6日、越谷市の会澤工務店本社にて、両者打ち合わせ会議を開催。
 この間の協議に基づき、鈴木喜一建築計画工房から「第6案」を提示。図面(1/50)と外観模型(1/100)、内観模型(1/50)を使って会澤社長以下、担当者に説明しました。

 この案は、土間を再び北側に戻したうえで、南側に和室〜居間〜台所の主要居室を配置し、採光を優先したもの。台所の使い勝手を考えて、東と南に少しずつ空間を広げまてあります。
 また、会澤工務店の提案を取り入れて、2階の中央部分を大きな吹抜けとしました。浴室は、ハウスメーカーにありがちなユニットバスを排し、職人さんがつくる、広々とした1.25坪のリラックス空間になっています。

  また、この日は外壁のデザインについて、黒く落ち着いた風合いとメンテナンスフリーが特徴で、本物の素材感と格調高い雰囲気を醸し出せる「焼杉板」と左官塗りのツートンカラーを提案。
 しかし当該地は、外壁に防火上必要な技術的基準を満たした構造のものを使用しなければならない地域であるため、会澤工務店側で使用実績があり、当該地で使用可能な木材サイディングでもある難燃処理信州からまつを使用した国土交通大臣認定の外壁工法を採用することとしました。(関連URL:長野県信州からまつ工業会
http://www.alps.or.jp/karamatu/p_fipleow.html )

 打ち合わせではこの他に、軸部の材種や内外の仕上げ、通風の確保や換気の考え方、断熱の方法など具体的な仕様やおさまりについて話し合われました。

 そしてこの「第6案」を更に修正し、両者の確認の上で、紀州の山長商店に木取り・プレカット図面の作成を依頼することになりました。


右は10月6日の両者打ち合わせに持参した1/50の内観模型。
【上から】2階にロフトを載せた状態。
【次】2階。真ん中に吹抜けが見える。
【次】1階を南東側より望む。右手前に台所。居間の中心には大黒柱が立つ。
【下】1階を北西側より望む。手前に林立する格子の部分が土間のアプローチ。左側に水廻り(浴室、洗面など)の下屋が見える。


第6.1案を作成

プレカット図面依頼 構造検討へ

 打ち合わせの2日後、変更を反映させた「第6.1案」を作成しました。これを会澤工務店にファクスして了承を得た後、山長商店にファクスしてプレカット図の作成を依頼しました。

 プレカットとは、建築の軸部の材料(柱、梁、土台等)を、あらかじめ製材工場にてカットし仕口・継ぎ手の加工まで施すこと。構造上、木造建築では特に接合部が重要ですが、それぞれの力のかかり方に最適な接合方法を選び、精巧に加工しておくことで、現場ではスピーディーに組立てることができます。
 本来、この「刻み」とよばれる工程は、大工さんが直接行うものでした。それによって伝統的な技能が継承されてきました。一方、プレカットでは、一本一本の木の特性を無視した、乱雑な加工が行われている例もあるようです。
 しかし、今回は、モデルハウスとして住宅のひとつのプロトタイプを提案するという趣旨や、山長商店のプレカット技術が、現時点では国内で最高レベルにあることなどを考えて、プレカットでの加工を選択することにしました。

▲「第6.1案」の1階平面図。クリックで拡大

▲2階平面図、

▲ロフト平面図。

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