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第三回座学
「屋根と瓦/現代の家に生かす瓦の話」
徳井正樹氏
瓦に魅かれる理由
私が瓦に興味を持ち始めたのが15年前です。それまではとんがった建物が好きでしたが、あるきっかけで瓦を住宅で使っていこうと考えたのです。その前になぜ建築家が瓦を使わないのかということについてお話します。
瓦はおよそ300年前から今の形へと変化していますのでとても秀麗な印象があります。逆にその雰囲気から抜け出せないもどかしさもある。さらに瓦はとても扱いにくく、左右の形も違うので屋根の端のおさめ方が変わってしまいます。また施工時の際、瓦職人にお任せという形で瓦が葺かれている事も多く、実際のイメージとは違うものになるのを嫌う建 築家が多いのです。
私は日本全国を歩き、たくさんの瓦を見てきました。瓦をよく見てみるととても面白い。色々な地域で様々な種類、形をした瓦があります。となりの集落に行くと葺いている瓦が違う事もありました。これは昔、集落に一つずつ窯があったということを示しています。なぜそんなに必要だったのでしょう。瓦は一枚ではそれほどの重さはありませんが、建物ひとつ分の瓦はかなり重く、遠い場所から運んでくるということは当時では大変な事でした。現在は日本の三大瓦産地として三州、淡路、石州の3つが挙げられます。
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