第二十回講座(最終講議)
「忘れられた場所 及び 修了証書授与式」

平良敬一 鈴木喜一 



「今日は忘れられた場所・消えた風景・失われた領域」というテーマで お話ししたいと思います。もうずいぶん旅をしていて、1980年の初夏から起算して、88回の旅を重ねています。一度出国して、帰国するまでが一つの旅。長い旅で一年以上になる時もあり、10日程度の旅もある。最近はなかなか長期では旅に出れないんですけれどね。それでも去年は6回旅をしました。

なぜそんなに旅をするのか?  と先日も平良塾長に聞かれましたが、単純に旅が好きだということもありますが、世界各地の建物を、人とその暮らしを見続けてみたい。触れていたいということがあります。生活の匂いがする民家や集落をじっくり見つめ、そこから学び、そして現実に戻って、謙虚に家をつくる。古いものを愛し、朽ちて消えてしまいそうな建物にも再び命を吹き込みたい。僕の旅はそういう思いにつながっているのです。ですから、みなさんにもぜひ地球上のいろんなところに行って、まあ、明日をも知れずという感じのリスキーな旅になるかもしれませんが、実行していただきたい。旅の時間は誰にとっても必要なもの。ずっと仕事だけをやっていると、どうしても狭い世界に入っちゃうからね。 ……続く →講義録を申し込む

第十八回