第十七回講座
「風土と色彩」
平良敬一 



建物の形と色

戦後ヨーロッパモダニズムの白い建物に興奮したことを覚えています。私も若かったんだと思います。当時は、白い建物が近代建築なんだと感じました。石造文化の中で生まれた煉瓦壁から、抽象的でモダンな白い壁が姿を現し、みんな興奮したんですね。モダニズムが日本に入ってくると、コンクリート造が多くなってきます。コンクリートの色は木の色よりも強い印象があります。コンクリート造には、単純明解な塊としての美学があるからです。色と形というのは、関連がすごく深いのです。木造は非常に明解な構造なんだけれども、塊としての表現ではありませんね。例えば、唐招提寺を見てみると、軸組ははっきりしているが、塊として認識しにくいです。……続く →講義録を申し込む

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