第十六回講座
「アジアの都市と集落」
布野修司



最初にターゲットにしたのは、東ジャワのスラバヤというインドネシア第二番目の都市です。もう何度も通っていまして第二の故郷のようになっています。スラバヤには定点観測しているカンポン(kampung)があります。カンポンというのは日本語で言うとカタカナでいう「ムラ」という感じです。東南アジア諸国の大都市では人口問題など多くの課題を抱えていますが、必ずしもスラム化しているわけではなく、物理的には貧しくても町内会などの生活の組織はしっかりしています。都市の居住地なのに「ムラ」といわれるのはそういったところかもしれません。このカンポン、英語のコンパウンドが語源だそうです。我々は昔からデザインサーベイとかいって都市の汚いところを調べまくったりしましたが、その延長線上でやるようになりました。

インドネシアのかつての宗主国はオランダです。オランダが植民地に建てた建物もそのうちに調べるようになり、「オランダ植民都市」の歴史を追いかけて世界をもう2周もしています。そこでヴァナキュラ−建築の話の前に東南アジアの諸国の土着の文化と西洋との接触によって造られたものをインドネシアのオランダ建築を例に少し見てもらいます。……続く →講義録を申し込む

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