第十三回講座
「環境共棲に結ぶ家づくりの資質」
吉田桂二


住宅をつくるならば、環境共棲は命題でなければなりません。その命題で住宅をつくる場合に、現在の住宅では何が問題なのか。それを5つの大罪として以下に示します。
1.木材の隠蔽化
2.建材の不良化
3.家の閉鎖化
4.間取りの小部屋化
5.家の短命化

環境共棲住宅をこれからつくっていく場合に、この5つをいかに克服するかを話していきたいと思います。

現在の木造住宅は、木造で造っているのに木を隠しています。木をあらわさなかったら、木造とは言えません。壁の中に隠したら、木が呼吸できませんね。木をあらわすとすれば、木造の伝統構法にしなければなりません。そうなると、職人技の継承と脱却が必要になってきます。脱却とは、何でも手づくりするだけでは駄目だということです。コストが高くなりすぎるからです。お金をかけた住宅は良いけれども、一般の住宅は駄目だということになると困ります。では、大罪を犯した住宅は坪いくらくらいでできているのか。
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