神楽坂建築塾では、下記の要領で公開講座を行います。塾生以外の方も参加できますのでご興味のある方はお早めにお申込下さい。 


第七期神楽坂建築塾公開講座「大地の家から学ぶことVOL.3」

 「忘れられた場所・消えた風景・失われた領域」

日 時:2006年3月12日(日) 13時00分〜15時00分
場 所:アユミギャラリー高橋ビル地下二階(地下鉄東西線神楽坂駅真上)地図はこちら
パネリスト:鈴木喜一、平良敬一氏(神楽坂建築塾塾長)
受講料:2,000円(当日精算いたします)
人 数:一般枠15名(定員になり次第締切る場合があります)
受講希望の方はメールにて「氏名・住所・アドレス・電話番号・受講人数」をお知らせ下さい。折り返しご連絡いたします。

講師の言葉

鈴木喜一

 先夜(2006年1月20日のことだが)、アユミギャラリーの出窓部分のソファーにゆったりと腰掛けていた平良敬一塾長に、こんな質問を受けた。
「鈴木君はよく旅に出て絵を描いているが、どうしてそういうことになったのかなあ」
当日は僕の個展で、昨年描いた水彩画の発表会初日だったのだが、その絵をひとしきり見てからの問いかけである。単純に「絵が好きだから」と言うのも答えになっていないような気がする。平良塾長の声は暗に「君は建築家なのにどういうつもりで、こんなに旅をして、画家のようなことをしているのだ」というようにも聞こえてくる。
 旅が好きだから建築家になった、というのもちょっと理が通りにくいし、、絵が好きだから建築家になったとはさらに言いにくい。お酒も少し入っていたので「現実逃避ということもありますが……」と前置きしながら、回らない頭で旅と建築とスケッチをつなげようと考える。追い打ちをかけるように「どこでも描くということではないんだろう?」と平良塾長。
 確かに、僕は行く旅先の土地土地の場所に刺激されて、ただ興奮して描いている。だが、建築設計の仕事をしている人間が描くのだから、絵の中にどうしても生業的な見方が入ってくるし、それは、無意識に僕のめざす方向性にも入っているように思えてくる。
 平良塾長とはこれまで6回一緒に旅をした。その6回に共通したテーマと言えば、現代文明社会から「忘れられた場所・消えた風景・失われた領域」ということになるのかもしれない。そこが実は、ほんとうの豊かさを内在している予感がする、などと相変わらず回らない舌でしどろもどろに応答した夜だった。

パネリスト

●鈴木喜一
(建築家・神楽坂建築塾事務局代表)

1949年 静岡県富士宮市生まれ
1967年 県立静岡工業高校建築科卒業。企業組合針谷建築事務所勤務
1976年 武蔵野美術大学卒業。卒業後1980年まで同大学助手
1980年〜1981年 フランスを中心にヨーロッパ各地、北アフリカ、中近東を巡る
1999年〜 神楽坂建築塾主宰
2000年〜 神楽坂美術塾・同写真塾主宰

●平良敬一氏
(建築評論家・神楽坂建築塾塾長)

1926年 沖縄生まれ
1949年 東京大学第一工学部建築学科卒業。 『国際建築』 『新建築』『建築知識』 『建築』『SD』等の編集者を経て
1974年 建築思潮研究所設立。 『住宅建築』創刊
1993年より相談役
1997年 日本建築学会賞受賞。 北海道工業大学客員教授
1999年より本塾塾長



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