第二回フィールドワーク
「旧安田邸を訪ねる」
伊郷吉信 鈴木喜一 渡邉義孝


 第七期神楽坂建築塾第1回目のフィールドワークは、東京・千駄木にある旧安田邸を訪れました。現在改修工事中であり、建物がまさに再生されようとする現場に立ち会うことで、使われていた当時の様子や技術、そして建物に流れる歴史を体感することができました。「たてもの応援団」のメンバーとして安田邸保存運動から改修工事まで携わってきた建築家の伊郷吉信氏に安田邸の特徴と魅力についてお話いただきました。

■旧安田邸の沿革
 伊郷吉信:平成8年、「たてもの応援団」調査の時に、中央棟の小屋裏から大正7年の棟札が発見されました。これによると、上棟は大正7年。設計施工は、清水組(今の清水建設)建築主は、藤田好三郎さん、練馬にある豊島園を作った人物として知られています。ところが、藤田好三郎さんは、手狭であったのか、大正12年の夏には中野桃園町に邸宅を建て、引っ越してしまいます。震災後、安田財閥を作った安田善次郎さんの娘婿の安田善四郎さんが、この邸宅を購入しました。その後、長い間、安田家に守られてきたことから、この建物は藤田邸にするよりは安田邸と呼んだ方がいいだろうということで今も旧安田邸と呼んでいるわけです。……続く →講義録に申し込む

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