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今年の正月は映画を見まくるぞ、と年末からいきまいていた私。ところが年が明けて風邪でダウン!なんともなさけない寝正月となってしまった。
意識して映画を見るようになってから、まだ三年ほどしかたっていない。映画といえば、もちろん映画館の大スクリーンで見るのが理想的だが、数を見ようと思ったら、ついビデオにたよってしまう。ビデオ屋で、何を見ようかと考える時間もたのしいもの。見おわると題名と監督名、見た日付け、そして一言感想を書く。感激してボロボロ泣いた直後に書かれた感想は、あとから読むとけっこう笑える。いっぱしの映画評論家になったような偉そうな口ぶりなのである。
映画は、恋人や友人と見にゆくのもいいけれど、基本的にはやっぱり一人で見るのがいい。感傷的な気持ちになって、みっともないくらい泣いたり、お菓子をほうばりながらバカ笑いするのはとても気持ちのいい時間だ。しかし、見おわって感激したりすると、それをだれかと分かちあいたいという欲もでてくる。
「とにかくすっごくいい映画だから、絶対見てよね!」と、思い込みはげしく言われて期待して見てみると、それほどでもなかったという話はよくきく。それはわかっているのだが、ついつい人の迷惑もかえりみず、感激したシーンについてこまかに話してしまう。
最近、日本映画は何かと話題になる。古い小さな映画館の閉館が伝えられる一方、国際的な賞をつぎつぎ受賞したり……。少し前になるけれど、一九九七年カンヌ国際映画祭でカメラドール賞を受けた河瀬直美監督の『萌の朱雀』はよかった(けっして内容は言いません)。あの映像は、まさに短詩形! 静かだけれども、ひたひたとした情熱の流れる映画。うーん、これを見た人とこの思いを分かちあいたい!
そろそろこのへんでやめにしなければ……。それにしても、見るべき映画は海原のように広がっていて、当分のあいだつきることはなさそうだ。しあわせである。
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