うたと文・ゆふねなおこ


さ  た
く  は
ら  む
さ  れ
く  る
ら  恋
の  人
海  た
に  ち
こ  を
ぎ  遠
い  景
づ  に

日々を歌う 17

鳥を見る


 最近、家の近くで二羽のコゲラに出会った。

 スズメより小さなキツツキ科の鳥であり、この辺りではあまり見かけたことがない。小さな嘴でいきおいよく樹をつつくと、意外にも大きな音がする。春ののんびりした青空を背景に、彼らは夢中で虫をさがしていた。こちらのことなどまったく気にする気配がない。あまりに愛らしいので長い間彼らを見上げていると、いつのまにか隣に人が立っていて、「何がいるのです?」と不審気に聞いてくる。

「あの鳥ですよ」と指差すと、なーんだという顔をされてしまった。スズメくらいの大きさで色が茶色だったりすると、多くの人はスズメだと思うらしい。

 それにしても、こんな町の中にもけっこう色々な鳥がいる。スズメ、ヒヨドリは毎日会うし、シジュウカラ、ツグミなども気をつけていればけっこう見かける。少しずつ暖かくなってきた今日この頃、ツグミたちも北国へ帰ってゆく季節となった。そしてツバメなどのように日本へやってくる鳥たちもいる。どちらも命がけの旅である。何の変哲もないと思っている身近な自然も、意識して見ようとするとき、そこは神秘的な場所となる。

初出:1997年4月『アユミギャラリーニュース』第22号


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