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今年の梅雨はなかなか明けない。7月20日の未明には九州を中心に記録的大雨が襲い、テレビやラジオの気象情報は声をそろえて梅雨の終わり頃の局地的な集中豪雨に注意を促していたが、「だいたい、7月も末なのになんでまだ梅雨なんだ。これが、もし去年だったらボクの夏は無かった事になる」と思っていた。なぜならば、去年は、夏の高校野球の地区予選で母校が初戦で早々負けてしまったからである。実況のアナウンサーも「早くも東高の夏は終わりました」と言っていた。 今年は、その20日の大雨から後も一向に梅雨が明ける気配はなく、7月中についに夏はやって来なかった。高校野球の予選も気がついたら決勝を迎えており、未だかつて甲子園に行った事のない我が母校は今年も2回戦で姿を消し、結局ボクの夏は無くなってしまった。 調べてみると大雨が降った7月20日は、平年並みであればボクの住む東海地方の梅雨明けとなる頃だそうで、梅雨明けは普通の年でも思っていたより結構遅い事がわかった。それにしても7月にはやはり夏のイメージがあるから、なんとなく納得がいかない。しかし、これが旧暦となると今年の場合、7月20日は6月21日にあたり、こちらの方がなんとなく季節感がしっくりくる。 一般に言う旧暦とは明治時代に現在の新暦になる前の天保暦(1844〜1872)を指す。新暦が太陽暦に対し旧暦の仕組みは太陰太陽暦によっている。つまり、月の満ち欠けの周期が約29日半であることから1月が30日の大の月と29日の小の月を交互に並べる太陰暦の構成を基本とし、それでは1年が354日となってしまうので、2〜3年に1回閏月を入れて(19年に7回)1年を365日とする太陽暦との誤差を修正してつくられている。そうすると、例えば7月の後に閏月が置かれればそれを閏七月とするように、1年が13ヶ月ある年が存在することになる。旧暦をエコカレンダーとして現代に活かしスローライフを薦める建築家松村賢治氏によれば、閏月の置き方にはある法則があり、閏月が夏に置かれればその年は不思議と夏が長く、冬に置かれれば実際の季節も冬が長くなっているそうである。「へぇ〜ほんまかいな」と思ってしまうが、そもそも月の引力が潮の満干を引き起こしているという事からしても、日本の四季が、地球が太陽の周りを回る公転や地球の自転とその軸の傾きなどに加えて、月の動きも作用してできあがっているとしても、あながち間違ってるとも言えないような気もする。ひょっとして旧暦にはそういったことが表わされているのではないかと思うのはやはり妄想であろうか? アユミギャラリーニュース62号(2003年8月)に掲載 index ![]() |