『木内克の言葉』
和田敏文著
農山漁村文化協会
1978年


木内克
(1892-1977)
茨城県水戸市生れ、彫刻家。


[ 情感というもの ]

 彫刻家木内克は情感というものについてこう語っている。
情感というものは、うまいからでる。下手だからでない、というのではなく自分の持っているもの全部の問題なんだ
 どういうことだろうか?
 この本を読めばすべてがわかるのだが、酒を飲むことから、友達とのつながり、女との交感、読書、スポーツ、旅・・・、それに自分の本能、そのすべてのエネルギーが自分の内部でどう育ち、どう噴出するか、それが情感なのだという。つまり情感がでる、というのは生命の根源に関わっているのである。情感のある絵が描ける、情感のある彫刻が創れるということは、自分の体を母胎にして噴出するものなのである。小手先の技術ではとうていできない。

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